イチゴが奇形に!原因はアザミウマ?写真で診断・防除ガイド
- daikihirayama3z
- 5月30日
- 読了時間: 3分
更新日:7月4日

花が咲いて実が肥大するはずのイチゴに、扁平・ねじれ・ざらつきといった奇形果が現れると、収量も外観品質も大きく低下します。温室で頻発する主因のひとつがアザミウマ(スリップス)(特にミカンキイロアザミウマ、ヒラズハナアザミウマ)の花期吸汁です。本記事では、写真で分かる診断と、IPMを中心にした防除・予防策をステップ別に解説。緊急対応から長期管理まで、この1本で迷わず行動できるようになります。
2. 症状チェック|{{症状キーワード}}の特徴


3. 考えられる原因(病害虫)一覧
4. 対策ガイド
4-1. 緊急措置
被害果・落花を袋密閉しハウス外へ廃棄。
青色またはUVカット粘着トラップを追加(10 枚/10a)。
IPM適合性の高い**スピノサド剤(例:スピントップ®)**を夜間にスポット散布。
4-2. 環境調整(IPMの基礎)
4-3. 生物的防除
スワルスキー/スワマイト:1,000頭/m²を開花初期放飼。
リクトップ:1,000~3,000頭/10aを花が連続する時期に追加。多量の捕食量を誇る。
併用NG薬剤:ピレスロイド・ネオニコ系は放飼前後2週間避ける。
4-4. 化学的防除
注意:
登録内容は地域・作型で異なるため最新ラベルを必ず確認。
5. 予防と管理のチェックリスト
☐ 定植前に苗箱を粘着トラップで3日検定
☐ ハウス周囲雑草を月1回刈り取り
☐ 0.4 mm防虫ネットを常設
☐ 週1回、青色トラップ捕獲数を記録(閾値3頭/枚)
6. 失敗しがちなNG例
奇形果を残したまま収穫 → アザミウマを温存してしまう。
天敵放飼後にピレスロイド散布 → 天敵が全滅し、生物的防除が上手く行かない。
夜温を上げ過ぎる → アザミウマの密度が急増してしまう。
7. FAQ
Q1:奇形果を食べても安全?
A:人体への毒性は無いが市場価値は低く、早期除去が望ましい。
Q2:天敵が効かない原因は?
A:放飼量不足・高温乾燥・NG薬剤同時使用を確認。
Q3:粘着トラップは青と黄のどちら?
A:アザミウマは青に誘引されやすい。黄はコナジラミ監視用と併用。
8. まとめ
イチゴの奇形果は、開花期のアザミウマ加害が最大の要因です。花や若果を観察し、粘着トラップでモニタリングすれば早期に気付けます。奇形を見つけたら、①被害果除去、②IPM適合薬剤のスポット散布、③スワルスキーカブリダニリクトップ導入、④温湿度最適化を即実行。防虫ネットとトラップを常設し、環境ログを取ることで再発も防げます。症状の画像を見ながら、巡回時に必ずチェックしましょう。











