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ジマンダイセンはどうやって使う? ─キュウリ、トマトのべと病や疫病などを防除するジマンダイセンフロアブルの使い方を徹底解説!

はじめに

キュウリやトマトを栽培していると、べと病や疫病といった病害に悩まされることがあります。これらの病害は一度広がると収量や品質に深刻な影響を与えかねません。そこで活躍するのが「ジマンダイセンフロアブル」です。保護殺菌剤として幅広い病害への予防効果と残効性が確認されており、多くの農家さんに採用されています。この記事では、ジマンダイセンフロアブルの特長や使い方、導入事例を徹底解説します。


こんな方におすすめ

  • キュウリやトマトのべと病・疫病に悩んでいる

  • ジマンダイセンフロアブルの導入を検討しているが効果を事前に確認したい

  • 実際の使い方や他の農家の事例を知りたい


1. 商品概要

項目

内容

分類

殺菌剤(保護殺菌剤)

主な対象病害

べと病、疫病、葉かび病、など

使用場面

定植直後〜収穫期の予防散布・初発直後

提供形態

500mlボトル

2. 特長・メリット

2‑1. 幅広い病害に対応

  • べと病、疫病、葉かび病など多くの病害に予防効果。


2‑2. 薬斑が残りにくいため、作物の汚れを軽減

  • 水和剤よりも作物の汚れを軽減、展着剤併用で効果アップ


2‑3. 耐性菌リスクが少ない

  • 作用点が複数あるため薬剤耐性菌が発達しにくい


2‑4. 有用昆虫への影響

  • ミツバチやマルハナバチへの影響が少ないです。また、タバコカスミカメやコレマンアブラバチ、ツヤコバチ類への影響は少ないですが、カブリダニ類への影響は大きいです。


ポイントBOX競合品との定量比較

製品

希釈倍率

耐性リスク

使用時期・回数

ジマンダイセンフロアブル

500–800倍希釈

収穫前日まで・3回以内

アミスター20FL

1500–2000倍希釈

高(異なる薬剤とのローテーション散布が必要不可欠)

収穫前日まで・4回以内

Zボルドー

500倍希釈(常温煙霧の場合は別

発病前から予防散布・4回程度が目安(ウリ科に対して薬害発生しやすいので注意)

3. 導入事例・実証データ

作物

都道府県/面積

使用時期

結果

キュウリ

岐阜県/施設栽培30a

500倍、梅雨入り前から7日間隔×3回

発病葉率 18→4%、秀品率+12%、薬剤費 8%減

トマト

千葉県/露地20a

800倍、梅雨期10日間隔×2回

黒斑果発生 6→1%、収量+9%

4. 使い方・適切な散布/設置手順

  1. 準備物:ジマンダイセンフロアブル、散布器具、農薬用マスク、手袋、不浸透性防除衣、(必要に応じて展着剤)、

  2. 希釈倍率:500–800倍(きゅうりベと病の場合)

  3. タイミング:発病前・初期~収穫前日

  4. 手順ステップ

    a.容器を良く振って均一な状態にする

    b.所定の倍率に希釈し散布を行う

  5. 注意点石灰硫黄合剤、ボルドー液等アルカリ性薬剤及びチオジカルブ剤との混用× 

        他の作物や病害についてはラベルや適用表を参照


Tip:予防効果と残効性を持つので発病前に散布で効果up

5. 関連資材との相乗効果

資材

目的

使用タイミング

ダイン(展着剤)

作物への汚れ低減

散布前薬液に混用

スミチオン乳剤

害虫防除

発生初期~収穫前日まで(ジマンダイセンと混用可)

リゾレックス水和剤

土壌病害併発リスク低減

播種時


6. FAQ

Q1:降雨によって効果は落ちませんか?

A:高い耐雨性に優れているため、降雨による影響は少ないです。


Q2:有機JAS圃場で使えますか?

A:有機JAS適合ではありません。有機認証圃場ではZボルドーなどを検討してください。


Q3:展着剤は必須ですか?

A:必須ではありません。しかし、展着剤を併用することでより効果があります。




7. まとめ

ジマンダイセンフロアブルは、耐性菌リスクが低く、キュウリのベと病やトマトの疫病においては収穫前日まで使える定番殺菌剤です。予防散布でべと病・疫病などの発生を大幅に抑制し、安心して収量を伸ばせます。また、キュウリやトマト以外にもメロン、ぶどう、キクの病害にも対応しているため、適用表を確認した上で採用を検討してみてはいかがでしょうか。



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