リクトップの使い方は? ─ イチゴやナスに付くアザミウマを防除する天敵製剤リクトップ(タイリクヒメハナカメムシ剤)を徹底解説!
- daikihirayama3z
- 5月12日
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更新日:7月4日

イチゴ・ナス・ピーマンなど施設栽培で深刻な被害をもたらすアザミウマ類。薬剤抵抗性を獲得しやすく、農薬だけに頼った防除では限界があります。リクトップは捕食性天敵 タイリクヒメハナカメムシ (Orius strigicollis)をボトルに封入した天敵製剤で、発生初期に1㎡あたり1~3頭を放飼するだけで、アザミウマ密度を3週間で80%以上抑制した事例も報告されています。さらに1日あたり成虫が平均12~20頭のアザミウマを捕食し、花粉を餌に生存できるため作物に長く定着。IPM(総合的病害虫管理)の柱として、化学農薬の散布回数削減と高品質収量の両立を実現します。
1. 商品概要
2. 特長・メリット
2‑1. 高い捕食能力と広食性
成虫はアザミウマ幼虫を1日平均12~20頭捕食。食害抑制に即効性。
花粉を摂食できるため餌が切れた圃場でも長期定着。
2‑2. 広い適応温度・夜間活動性
15~30 ℃で活発に活動し、夜間も捕食。温度変動が大きい春秋のハウスでも効果を発揮。
2‑3. 抵抗性リスクゼロ & 有機JAS適合
捕食性天敵のため薬剤抵抗性リスクなし。
有機農産物JAS適合証明取得済みで特別栽培にも採用しやすい。
ポイントBOX:他天敵との比較(アザミウマ防除)
3. 導入事例・実証データ
4. 使い方・適切な散布/設置手順
準備物:リクトップボトル
放飼頭数:1,000〜3,000頭/10a(目安1–3頭/㎡)。
タイミング:アザミウマ発生初期 or 開花開始時。
手順:
ボトルを水平に軽く振り、昆虫とバーミキュライトを均一化。
50 m²ごとにまんべんなく紙コップへ取り分け、株元または花房に静かに振り掛ける。
2週間後に密度を確認し、必要に応じ追放飼(1頭/㎡)。
注意点:
使用直後3日間は殺虫剤との混用を避ける。
35 ℃以上では活動が鈍るため高温時は夕方に放飼。
補食源確保のため「天敵のごちそう」など餌資材を併用すると定着が向上。
Tip:
20–28 ℃・60–80%RHで花粉が供給される環境が最も定着が良好。
5. 関連資材との相乗効果
6. FAQ
Q1:何回放飼すれば良いですか?
A:発生初期に1回+密度が高い場合は2~3週間後に追放飼が目安です。
Q2:殺虫剤と併用できますか?
A:選択性の高い薬剤(BT剤・スピノサドなど)をリクトップ放飼の3日後以降に使用してください。
Q3:低温期でも効果がありますか?
A:15 ℃程度でも活動しますが、捕食スピードが落ちるため放飼頭数を1.5倍に増やすと安心です。
7. まとめ
リクトップは高い捕食力・長期定着・有機JAS適合を兼ね備え、アザミウマ対策の定番天敵です。化学農薬の散布頻度を減らしながら、高品質なイチゴやナスを安定出荷したい農家の強力なパートナーに。まずは発生初期の1回放飼から始めてみませんか?










