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ホリバーブルーの使い方は? ─ イチゴやナスに付くアザミウマを強力に引き寄せる粘着トラップ「ホリバーブルー」を徹底解説!

更新日:5月12日


アザミウマが花や果実を傷付け、収量や品質を落としていませんか? ホリバーブルーはブルー波長でアザミウマだけを強力誘引し、45 日以上粘着力が続く専用トラップ。設置するだけで被害を最大65 %抑制した事例もあり、IPMの初手として注目されています。







1. 商品概要



分類

物理資材(粘着トラップ)

主な対象害虫

アザミウマ類〈ヒラズハナアザミウマ、ミカンキイロアザミウマなど〉

使用場面

育苗期〜収穫期のモニタリングおよび大量捕殺

提供形態

シート型:25 cm×10 cm(粘着両面)×10枚/袋




2. 特長・メリット


2‑1. ブルー専用色で誘引力30 %アップ

  • アザミウマが最も反応する波長(≈460 nm)を再現。

  • 黄色粘着板比 +30 %捕虫

  • ハチ・天敵カブリダニをほとんど捕獲しないため天敵と両立。


2‑2. 耐水・耐UV粘着剤で45 日間効果持続

  • 高湿度温室での粘着力低下を抑制。

  • 降雨や散水がかかる場所でも剥がれにくい。


2‑3. 作業効率を考えた厚み&穴あき設計

  • 厚手フィルムで巻き癖が取れやすく一人設置が可能。

  • 付属ワイヤーを通す穴が既に開いており、タイベック手袋でも簡単取り付け。


ポイントBOX|黄色トラップとの比較

性能

ホリバーブルー

市販黄色粘着板

主な対象

アザミウマ

アザミウマ+コナジラミ等

誘引選択性

高(天敵捕殺少)

捕獲率(社内比)

1.3 倍

基準

交換頻度

4〜6 週

3〜4 週



3. 導入事例・実証データ

作物 & 地域

導入規模

導入目的

主な結果

ピーマン(宮崎県・促成)

200〜500 枚/10a

飛来成虫の大量捕殺

ヒラズハナアザミウマ成虫密度を慣行比約60〜70 %に抑制。

イチゴ(三重県ほか)

100〜400 枚/10a

ハウス内増殖の抑制+天敵サポート

開花期まで被害果率が慣行区より低く推移。天敵(ククメリス等)の定着が安定

キュウリ(全国 IPM マニュアル事例)

100〜400 枚/10a

侵入・内部増殖抑制

成虫密度 < 1頭/花を維持し、殺虫剤散布を平均 2 回/作期削減

温室メロン(静岡県)

比較試験

色誘引性能評価

スリップスの誘殺数が他 5 色のシートを凌駕(約 2.3 倍)




4. 使い方・適切な散布/設置手順


  1. 準備物:ホリバーブルー、園芸用ワイヤー、手袋、はさみ。

  2. 設置枚数

    • モニタリング:1枚/200 m²。

    • 大量捕殺:1枚/3〜5 m²(被害多発圃場)。

  3. タイミング:定植後すぐ or 開花2 週間前までに。

  4. 高さ:作物頂部の10〜20 cm上。生育に応じこまめに上げる。

  5. 交換目安:4〜6 週間または粘着面が90 %汚れたら。

  6. 注意点

    • 葉面やホースに接触させない。

    • 強粘着ゆえ廃棄時はフィルム同士を貼り合わせる。

Tip

初期個体群を抑え、その後スワルスキー / スワマイトを放飼すると定着率が向上しやすい。




5. 関連資材との相乗効果


資材

目的

使用タイミング

スワルスキー / スワマイト

残存個体の捕食

トラップ設置後7日以内に放飼

サンサンネット クロスレッド

侵入阻止

定植前に温室側窓へ

リクトップ

花内アザミウマの捕食

開花期に補完放飼



6. FAQ


  • Q1:黄色板ではダメなの?

    • A:黄色はコナジラミなども誘引し、天敵も捕殺しやすい。ブルーはアザミウマ選択性が高いためIPM向き。


  • Q2:交換を忘れると?

    • A:粘着力低下と埃で捕虫効率が大幅ダウン。捕殺目的なら6 週間以内を厳守。


  • Q3:粘着面が作物に付着した場合の対処は?

    • A:乾いた布でそっと剥がし、残留接着剤はエタノールで拭き取る。




7. まとめ


ホリバーブルーは、ブルー専用波長+長期粘着でアザミウマを効率的に捕獲できるIPM必須資材です。導入初期に個体群を一気に下げ、スワルスキー等の天敵と併用することで薬剤依存を減らせます。



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