マイトコーネフロアブルはどうやって使う? ─ハダニやサビダニを防除するマイトコーネフロアブルを徹底解説!
- daikihirayama3z
- 5月18日
- 読了時間: 4分
更新日:7月4日

イチゴ施設栽培では、ナミハダニやカンザワハダニなどのハダニ類が高密度で寄生すると、葉が銀白化して光合成量が低下し、最終的には収量・秀品率の大幅な低下を招きます。薬剤抵抗性が進んだハダニに対応しつつ、ミツバチやカブリダニなど有用昆虫を守る――これを両立できる選択肢として注目されるのが殺ダニ剤「マイトコーネフロアブル」。有効成分ビフェナゼートは新規作用機構(IRAC 20D)で交差抵抗性がほとんどなく、天敵カブリダニや受粉昆虫への影響が少ないため、IPM(総合的病害虫管理)の核剤として活用できます。本記事ではマイトコーネの特長、希釈倍率と散布タイミング、天敵との併用、具体的な防除体系の組み込み方まで、現場と試験データに基づき徹底解説します。
1. 商品概要
2. 特長・メリット
2‑1. 高い殺ダニ効果
成虫・幼虫を中心に全ステージへ高い致死効果を示し、抵抗性個体群でも効果が維持されやすい。
2‑2. 天敵・有用昆虫への影響が極めて少ない
ミツバチ・マルハナバチは散布翌日から導入可能。
チリカブリダニ、ミヤコカブリダニなど20種超の天敵に対し実用濃度(200 ppm)で致死率0–5 %にとどまる。
2‑3. 交差抵抗性がほぼゼロ
既存殺ダニ剤に感受性低下した系統にも有効で、ローテーション防除に組み込みやすい。
ポイントBOX:ピレスロイド系剤との比較
3. 導入事例・実証データ(天敵導入の有無)
4. 使い方・適切な散布/設置手順
準備物:
マイトコーネフロアブル、動力噴霧器(フルコーンノズル推奨)、防除用個人防護具。
希釈倍率:
1000〜1500倍(標準1000倍)。
タイミング:
発生初期(葉裏1葉あたり成虫1–2頭程度)に散布。収穫前日まで使用可。
手順ステップ:
容器をよく振り、製剤が沈殿しないよう均一化。
必要量の薬液を調製後、葉の表裏にかけ残しがないよう100–300 L/10aを目安に全面散布。
注意点:
ボルドー液との混用・14日以内の近接散布は避ける。連続散布は年1回までとし、作用機構の異なる殺ダニ剤と輪番する。
Tip:
散布前に古い下葉を整理して風通しを良くすると、薬液が葉裏まで届きやすく効果が安定
5. 関連資材との相乗効果
6. FAQ
Q1:ミツバチを使った受粉とマイトコーネ散布の間隔は?
A:マイトコーネ散布翌日から導入可能。巣箱訪花数や死亡率への影響は確認されていません。
Q2:連続で2回散布しても良い?
A:抵抗性発達リスクを抑えるため、イチゴでは年1回まで。次回は作用機構の異なる薬剤(例:ダニコング等)に切り替えてください。
Q3:天敵放飼後に散布しても大丈夫?
A:チリカブリダニ、ミヤコカブリダニへの影響は少なく、散布翌日以降の導入も可能。ただし影響不明の新規天敵を使用する場合は事前に少面積でテストを。
7. まとめ
マイトコーネフロアブルは、ハダニ抵抗性問題に強く、天敵や受粉昆虫を守りながら防除できるIPM時代のキープレーヤーです。発生初期に1000倍で丁寧に散布し、天敵と組み合わせた輪番防除で持続的にハダニ密度を抑えましょう。製品や防除体系の詳細は下記リンクから資料請求・お問い合わせください。









