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プレバソンフロアブルはどうやって使う?─キュウリ、トマト、イチゴ、ナス、ピーマンのヨトウムシやオオタバコガを防除するプレバソンフロアブル5の使い方を徹底解説!

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チョウ目害虫(ヨトウムシ・ハスモンヨトウ・オオタバコガ・トマトキバガ)やハモグリバエ類の食害は、収量・品質に直結する重大課題です。プレバソン®フロアブル5(有効成分:クロラントラニリプロール、IRAC 28)は、幼虫の摂食を速やかに止める作用で発生初期からしっかり守れる選択性殺虫剤。灌注(育苗期~定植当日)と茎葉散布の両方に対応し、収穫前日まで使用可能(作物により使用回数制限あり)。本記事では、キュウリ・トマト・イチゴ・ナス・ピーマンでの適用害虫・希釈倍率・使用時期・使用回数を、農薬登録ラベルに基づいてわかりやすく整理。抵抗性対策(ローテーション)や散布のコツもあわせて解説します。


こんな方におすすめ

  • キュウリ・トマト・イチゴ・ナス・ピーマンでヨトウムシ・オオタバコガの被害が止まらない

  • プレバソンフロアブル5の希釈倍率・散布時期・使用回数を正しく知りたい

  • ヨトウムシ/ハスモンヨトウ/オオタバコガ/トマトキバガ/ハモグリバエ類の効率的なIPM設計をしたい

1. 商品概要

分類

選択性殺虫剤(IRACコード28 ジアミド系)

主な対象害虫

チョウ目(ハスモンヨトウ、ヨトウムシ、オオタバコガ、)

使用場面

発生初期〜収穫前日

提供形態

250 mL,500 mL,2.5 L ボトル

使用希釈倍率

散布:2,000倍/灌注:100~200倍

2. 特長・メリット

2‑1. ヨトウムシ・オオタバコガに90 %以上の高い防除効果

発生初期散布で防除価90〜95 %を記録。葉裏に潜む若齢幼虫まで食毒作用で速効抑制します。


2‑2. 浸透移行性で作物の“隠れた部位”まで効く

  • クロラントラニリプロールは葉内・上方移行性が高く、ドローン散布でも均一効果を発揮 — 散布液がかかりにくい内葉まで有効成分が行きわたります。


2‑3. 耐雨性&長い残効で散布回数を削減

  • 降雨3時間後でも効果低下がほとんどなく、約14日残効が続くため、繁忙期の散布回数・労働時間を削減できます。


ポイントBOX他剤との比較

製剤

成分系統

抵抗性リスク

推奨使用時期・場面

プレバソンF5

ジアミド

(単独連用は回避。他系統とローテ推奨)

若齢幼虫発生初期/定植時の灌注(登録範囲内)

BT剤

微生物

低〜中(一般的に抵抗性はつきにくいがBT抵抗性事例はあり)

ごく若齢発生初期からこまめに反復

アファーム乳剤

エマメクチン

中〜高(他系統と輪番で使用が推奨

若齢幼虫中心/葉裏まで散布を重視

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3. 導入事例・実証データ

作物 & 地域

導入規模

導入目的

主な結果

キュウリ(千葉県)

1.2 ha

発生初期防除(2,000倍散布×2回)

被害果減少率93 %、収量+12 %

トマト(熊本県)

0.8 ha

収穫45日前灌注100倍+散布2,000倍

食害葉面積5 %→1 %、廃棄果率1.8 %→0.3 %

4. 使い方・適切な散布/設置手順

  1. 準備物プレバソンフロアブル5、動力噴霧器、展着剤(非イオン系)、保護具

  2. 希釈倍率:散布=2,000倍(10 mL/20 L)、灌注=100–200倍(250–500 mL/株当たり25–50 mL液)

  3. タイミング害虫発生初期/定植時 ~ 収穫前日(作物登録範囲内)

  4. 手順ステップ

    • 計量→水半量→薬剤投入→撹拌→残水で希釈完了

    • 葉裏中心に全面散布/灌注は株元に均一注入

  5. 注意点展着剤は散布時のみ加用、灌注時は不要。酸性資材との混用はpH低下によるリンスク懸念あり。

Tip

30℃以上の高温・強光時は散布後1 時間で換気。夜露・雨露で濡れた葉面は乾いてから散布すると薬液付着が安定します。


5. 関連資材との相乗効果

資材

目的

使用タイミング

スピノエース顆粒水和剤

ローテーション(耐性管理)

発生初期の交互散布

ゼンターリ顆粒水和剤

低抵抗性リスクの幼虫初期抑制

発生初期

コナガコン‐プラス

交尾行動を連続的に阻害して次世代の密度を抑制する

通年設置

サンサンネット(0.8 mm目)

成虫の物理的侵入防止

定植時




6. FAQ

Q1:収穫直前でも使えますか?

A: 多くの対象作物で「収穫前日まで使用可」。ただし使用回数(本剤/有効成分の総使用回数)に上限があります。必ず作物別ラベルを確認してください。


Q2:灌注と散布、どちらが良い?

A:両方に対応。育苗期~定植当日の灌注で初期防除→定植後は発生初期の散布でリスクを抑える二段構えが省力で安定です。


Q3:雨に弱くない?

A:耐雨性が高いとされ、散布後の降雨でも効果低下が小さいと報告されています。とはいえ散布3時間以内の降雨は極力回避を。


Q4:天敵や受粉昆虫への配慮は?

A:IPMの基本として必要最低限の使用に留め、作用性の異なる薬剤とローテーション。放飼前後の処理は時期調整を。


7. まとめ


プレバソンフロアブル5は高い防除価・長期残効・優れた浸透移行性でキュウリ、トマト、イチゴ、ナス、ピーマンのヨトウムシ・オオタバコガ被害を大幅に低減できます。発生初期に2,000倍散布し、必要に応じて灌注処理を組み合わせることで、繁忙期の労力を抑えながら収量と品質を守ることが可能です。まずは製品詳細パンフレット使用事例動画をチェックして、次回防除計画に組み込んでみてください。



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