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オルトランDX粒剤はどうやって使う?─アブラムシ、コナジラミを防除するオルトランDX粒剤の使い方を徹底解説!

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ベランダ菜園や家庭菜園でアブラムシコナジラミに悩まされていませんか?


葉裏に隠れたり繁殖スピードが速かったりして、見つけたそばから増えるのがこの2大害虫。

そこで助けになるのがオルトランDX粒剤です。


土にまくだけで有効成分が根から吸収され、浸透移行性(しんとういこうせい)の力で葉や新芽まで薬効が行き渡り、発生初期の吸汁害虫を長く予防・退治できます。さらに粒剤なので希釈いらず・手軽


トマト・ナス・キュウリなどの定植時の植え穴処理や、花・観葉植物の株元処理に向き、葉裏や土中の害虫にも効果が届きます。


ラベルに沿った用量・時期の守り方よくあるつまずきポイントまで、家庭菜園目線で分かりやすく解説します。


こんな方におすすめ

  • トマト・ナス・キュウリでアブラムシコナジラミに悩んでいる

  • 定植時の植え穴処理で、初期害虫を予防したい

  • 粒剤の正しい使い方・使用量・タイミングを知りたい


1. 商品概要

分類

浸透移行性殺虫剤(粒剤)

主な対象害虫

アブラムシ類/コナジラミ類(他にハモグリバエ類、コガネムシ類幼虫など)

使用場面

野菜の定植時の植え穴処理・土壌混和、花・観葉植物の株元処理

提供形態

袋(200g, 1kg など)

有効成分

アセフェート 2.5%クロチアニジン 0.25%(類白色細粒)

2. オルトランDX粒剤の特長・メリット

2‑1. 2成分配合で広範囲の吸汁害虫に効きやすい

アセフェート+クロチアニジンの組み合わせ。葉裏や新芽まで成分が行き渡り、アブラムシコナジラミ予防と初期防除に有効。


2‑2. 粒剤で希釈不要、定植時に“まくだけ”

植え穴処理・株元処理が中心。ジョウロや噴霧器を使う希釈散布が不要で、ベランダ菜園でも扱いやすい


2‑3. 葉裏・土中にも届く“浸透移行性”

根から吸収されて植物体内に移行。葉裏に潜む害虫土中の幼虫にも効果が届きやすく、持続性がある。


ポイント

GFオルトラン粒剤(アセタミプリド)とのちがいDX粒剤アセフェート+クロチアニジンの2成分。花き・観葉に加え、トマト・ナス・キュウリ等の食用野菜定植時にも使える適用がある(作物・害虫・用量は必ず適用表で確認)。


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3. オルトランDX粒剤の導入例

作物/作型

使用量

処理タイミング・方法

期待効果・ポイント

プランタートマト(中玉)

1g/株

定植時/植え穴へ入れて軽く混和→植付→十分に潅水

アブラムシの初期定着を抑制。甘露によるベタつき・すす病の発生を予防しやすい。

ナス(露地・支柱仕立て)

2g/株

定植時/植え穴処理(軽く土と混ぜる)

生長点周りのアブラムシ被害を初期から抑え、整枝・誘引作業の手間軽減に寄与。

キュウリ(支柱栽培)

2g/株

定植時/植え穴処理(軽く土と混ぜる)

葉裏で増えるコナジラミ類の初期侵入を抑制。黄化やウイルス媒介リスクの低減に寄与。

※上記はラベルに基づく一般的な使い方の例です。実際の防除効果は栽培条件・天候・発生密度で変わります。使用前に必ずラベルを確認し、地域の指導機関の助言も参考にしてください。

4. オルトランDX粒剤の使い方・適切な散布/設置手順

  1. 準備物:

    オルトランDX粒剤、計量スプーン(1g目安)、手袋、マスク。


  2. 使用量:

    • トマト1g/株定植時植え穴処理・土壌混和

    • ナス2g/株(同上)

    • キュウリ2g/株(同上)

    • 花・観葉(多くの品目)1g/株(ただし40g/㎡まで)を生育期株元処理


  3. タイミング:

    • 用量厳守。過量は薬害・環境負荷の原因。

    • 同一系統の薬剤の連用回避(ローテーション防除)。

    • ミツバチ等への配慮:開花期・訪花昆虫の多い時間帯の処理を避ける/周辺養蜂に注意。


  4. 手順ステップ:

    • 定植穴に所定量を均一にまく軽く土と混ぜる→苗を植え付け→たっぷり潅水

    • 既に植えてある株は、株元に所定量をリング状に散布し、軽く土と混ぜて潅水


  5. 注意点:

    • 用量厳守。過量は薬害・環境負荷の原因。

    • 同一系統の薬剤の連用回避(ローテーション防除)。

    • ミツバチ等への配慮:開花期・訪花昆虫の多い時間帯の処理を避ける/周辺養蜂に注意。


Tip:定植前日までに苗を十分活着させる準備(潅水・根鉢の確認)をすると、浸透移行がスムーズで効き始めが安定します。

作物別適用表(最新ラベル準拠の要点抜粋)

作物名

適用害虫名

使用量(株元処理)

使用時期

本剤使用回数

使用方法

トマト

アブラムシ類

1g/株

定植時

1回

植え穴処理・土壌混和

ナス

アブラムシ類

2g/株

定植時

1回

植え穴処理・土壌混和

キュウリ

コナジラミ類

2g/株

定植時

1回

植え穴処理・土壌混和

花き・観葉(※一部除く)

アブラムシ類

1g/株(※40g/㎡まで

発生初期

4回以内

生育期に株元処理

ばら

アブラムシ類ほか

1〜2g/株(対象害虫で用量が異なる)

発生初期

4回以内

生育期に株元処理

必ず製品ラベルの全文で、作物・害虫・用量・回数の最新情報を確認してください。


5. 関連資材との相乗効果

商品/資材名

目的

使用タイミング

「ラスボス」捕虫シート

コナジラミ成虫の誘殺

定植直後〜生育初期

防虫ネット 0.6mm/1.0mm

物理的侵入防止

定植直後〜活着まで

アーリーセーフ

発生初期の補助的退治(石けん・脂肪酸グリセリド系)

葉裏で見つけた時

マグァンプK 中粒

活着促進→浸透移行の安定

定植時

NINJAマルチ(シルバー/ブラック)

地温・反射で飛来抑制

畝立て時〜定植時


6. FAQ

Q1:食用野菜にも使えますか?

A使えます。 ただし適用のある作物・害虫・使用量に限られます(例:トマト1g/株、ナス2g/株、キュウリ2g/株はいずれも定植時1回のみ)。

Q2:いつ効き始めますか?

A:処理後に潅水されることで根から吸収が進み、数日程度で効果が現れ始めます活着がスムーズだと安定しやすいです。

Q3:雨が降っても大丈夫?

A:処理直後の大雨は流亡の原因。定植時は軽く覆土し、既存株は混和→潅水で粒を土中に入れておきましょう。

Q4:ミツバチへの影響は?

A訪花昆虫に配慮が必要です。開花期の処理や花への付着は避け周辺の養蜂にも注意してください。

Q5:他の薬剤とローテーションした方がいい?

Aはい。 同系統剤の連用は抵抗性リスクを高めます。系統の異なる薬剤や物理防除と組み合わせましょう。

7. まとめ

オルトランDX粒剤は、アブラムシコナジラミといった吸汁害虫の初期対策に強い粒剤タイプ


定植時の植え穴処理株元処理で手軽に使え、葉裏や新芽まで効きやすく長持ちします。いちばん大切なのは用量・タイミングの厳守


まずはトマト・ナス・キュウリの定植時から取り入れて、物理防除と組み合わせた失敗しにくい害虫対策を始めましょう。


ラベルの最新情報を確認し、安全に使用してください。

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