top of page

クロマルくろびーはどうやって使う? ─イチゴ、ナス、ピーマン、トマトなどの受粉をするクロマルくろびーの使い方を徹底解説!

更新日:7月11日

ree

ハウス栽培のイチゴ・トマト・ピーマン・ナスなどで「着果が安定しない」「人工受粉に手が回らない」と悩んでいませんか? 

クロマルくろびーは在来種クロマルハナバチ (Bombus ignitus )を巣箱ごと導入し、訪花を開始してくれる送粉昆虫資材です。労力を大幅に削減しながら着果率と秀品率を高められます。

本記事では導入前の準備から設置手順、温度管理、農薬影響回避のコツまでクロマルくろびーの使い方を完全ガイドします。


こんな方におすすめ

  • イチゴ・トマト・ピーマン・ナスの着果不良を改善したい

  • クロマルくろびー導入効果やコストを事前に知りたい

  • 巣箱設置・温度管理・農薬適合表など実践的な情報を探している




1. 商品概要


分類

送粉昆虫資材

主な対象害虫

イチゴ、トマト、ナス、ピーマンなど

使用場面

花粉放出確認後

提供形態

1箱あたり~300坪を目安(ex.イチゴ~300坪ミニトマト~240坪

利用可能

約1か月(作物や環境によって変動)


2. 特長・メリット


2‑1. 国内在来種

日本在来のクロマルハナバチを使用しているため利用に許可が必要ない。


2‑2. 小面積ハウスに最適なコンパクト設計

巣箱外寸31.5 × 25.3 × 25.8 cmと省スペース。小規模ハウスでも設置しやすく、断熱材付きで冬でも巣温を保てます。


ポイントBOXセイヨウオオマルハナバチとの比較

比較項目

クロマルハナバチ

セイヨウオオマルハナバチ

規制リスク

在来種のため低い

特定外来生物のため高い(事前に許可必要)

コロニー維持の餌量

多くの花粉が必要

クロマルよりは少ない

攻撃性

低い

普通



3. 導入事例・実証データ

作物

都道府県/面積

導入量/時期

主な結果

イチゴ

千葉県/施設8a

1箱/11月中旬導入

着果率95%→98%、秀品率80%→90%

トマト

熊本県/施設12a

1箱/9月上旬導入

着花数+12%、作業時間‑40%


4. 使い方・適切な散布/設置手順


  1. 準備物:クロマルくろびー

  2. 設置密度:1箱/~300平米(作物や施設面積による)

  3. タイミング:作物から花粉の放出が確認できたら

  4. 手順ステップ

    a. 施設開口部に逃亡防止用ネットを設置(目合い4mm以下)

    b. 巣箱周辺を活動適温の17~28℃になるよう工夫

    c. 開けた場所に巣箱設置

    d. 3か程度作物の花粉を学習させる学習飛行が行われる

  5. 注意点

    ・被覆資材でUVカットフィルムなど紫外線を遮る資材は使用しない

    ・農薬散布や過剰訪花の際は巣箱の出入口を閉め、回収口のみ開放

    ・使用後は直射日光に当てて完全に死滅させる

Tip

詳細は商品ページや使用の注意点を要確認。



5. 関連資材との相乗効果


資材

目的

使用タイミング

アグリ・トップまるはな冷すばこ

巣箱冷却用

巣箱温度が適温より高い場合

はち頭巾

働き蜂の安定的な活動

巣箱を適温に保つ


6. FAQ


Q1:クロマルくろびーはどのくらいの期間働きますか?

A:環境が最適なら45〜60日訪花を続けます。


Q2:夜間に巣箱の出入り口を閉めた方が良いですか?

A:基本的に開放したままで問題ありませんが、農薬散布時は出入り口を閉め、蜂を回収し、施設の外へと出しましょう。


Q3:農薬の影響はどう避ければいい?

A:導入前に残効期間を確認し、影響が少ない薬剤を選択します。また、「ほとんど影響ない」と表示されている農薬でも、薬液が乾燥するまでは影響がでてしまうので注意しましょう。


7. まとめ


クロマルくろびー在来種・コンパクト・高い訪花性能で、人工授粉の手間を削減しながら着果と品質を底上げする頼もしいパートナーです。

設置密度や温度管理、農薬残効などを押さえることが出来れば導入は難しくありません。まずは開花前に導入計画を立て、受粉ストレスのないハウス作りを始めましょう。




アセット 68.png
最新記事
​カテゴリー
タグ

 © 2023 bioEgg Inc.

bottom of page