サンリット水和剤はどうやって使う? ─炭疽病・うどんこ病を防除するサンリット水和剤を徹底解説!
- 7 日前
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イチゴ栽培で最も頭を悩ませる病害といえば炭疽病とうどんこ病。とくに苗段階の炭疽病は株全滅につながる深刻な病害であり、ハウス内での蔓延を防ぐには育苗期からの計画的な予防散布が欠かせません。
サンリット水和剤は、こうしたイチゴの炭疽病・うどんこ病を主対象とした水和剤タイプの殺菌剤として位置づけられている剤です。本記事では、特長と適切な使い方を整理し、防除暦への組み込み方を考えていきます。
注意:以下の内容は一般的な情報を含みます。使用前に必ずサンリット水和剤のラベル、メーカー公式情報、農薬登録情報をご確認ください。
こんな方におすすめ
イチゴの炭疽病・うどんこ病で毎年苦労している方
サンリット水和剤の導入を検討しているが効果を事前に確認したい方
サンリット水和剤の使い方や体系防除への組み込み方を知りたい方
1. 商品概要
分類 | 殺菌剤(水和剤) |
|---|---|
主な対象病害 | イチゴ炭疽病、イチゴうどんこ病(その他適用は要確認) |
主な有効成分 | シメコナゾール(20.0%) |
製剤形態 | 水和剤 |
主な使用場面 | 施設・露地のイチゴ栽培(育苗期〜本圃の予防散布が中心) |
2. 特長・メリット
2‑1. イチゴ炭疽病・うどんこ病の両方に適用がある殺菌剤
イチゴ栽培で同時期に発生しやすい2大病害に対して、ひとつの剤で対応できる位置づけです。育苗期〜本圃前半の防除暦に組み込みやすい設計と考えられます(詳細はラベルでご確認ください)。
2‑2. 水和剤タイプで散布調製がしやすい
水和剤は水に分散させて散布する剤型で、液剤・乳剤に比べて他剤との混用相性が比較的良好とされるケースが多いです。実際の混用可否は必ずラベル・混用事例で確認してください。
2‑3. 予防散布を中心に組み立てやすい
炭疽病・うどんこ病ともに発生してからの治療は難しい病害です。発病前〜発病初期の予防的な定期散布を軸に、他系統の剤とローテーションすることで耐性菌リスクの低減も狙えます。
ポイント
炭疽病は苗を経由して持ち込まれることが多い病害です。
育苗段階での予防散布と無病親株の選定を組み合わせることが、本圃での被害を抑える鍵になります。
3. 導入例
作物名/作型 | 投入目的 | 投入量・時期 | 結果(イメージ) |
|---|---|---|---|
促成イチゴ育苗 | 炭疽病の予防散布 | 育苗期に規定倍率で定期散布(要確認) | 発病株の早期発見・蔓延抑制が期待される(要確認) |
促成イチゴ本圃前半 | うどんこ病の予防散布 | 発生前〜初発時に規定倍率で散布(要確認) | 発病進展の抑制が期待される(要確認) |
夏秋イチゴ | 炭疽病・うどんこ病の同時期防除 | 体系防除に組み込み(要確認) | 耐性菌リスク低減を狙ったローテーションが可能(要確認) |
4. 使い方・適切な散布/設置手順
準備物:
動力噴霧器または背負い噴霧器、計量カップ、サンリット水和剤、清浄な水、必要に応じて展着剤。
希釈倍率:
ラベルに必ず従ってください(要確認)。倍率は対象病害・作物・使用時期によって異なります。
タイミング:
発病前〜初発時の予防散布が基本。降雨・高湿度が続く前後など発生リスクが高まる時期に合わせて計画。
手順ステップ:
タンクに必要量の水を入れる
サンリット水和剤を規定量計量し投入
よく撹拌し、均一に分散させる
必要に応じて展着剤を加える(混用可否は要確認)
葉表・葉裏・クラウン周辺・株元まで丁寧に散布
注意点:
収穫前日数・使用回数は必ずラベルで確認
同一系統剤の連用は耐性菌出現リスクを高めるため、異なる作用機構の剤とローテーションする
高温時・幼苗期の散布は薬害リスクを考慮し、可能なら少面積で試験
ミツバチ・天敵昆虫への影響はラベルおよびメーカー情報を要確認
作物別適用表(要確認 ラベル準拠)
作物名 | 適用病害虫名 | 希釈倍率 | 使用液量 | 使用時期 | 本剤使用回数 | 成分総使用回数 |
りんご | 褐斑病 | 2000~4000倍 | 200~700L/10a | 収穫7日前まで | 3回以内 | 3回以内 |
りんご | 黒星病 | 2000~4000倍 | 200~700L/10a | 収穫7日前まで | 3回以内 | 3回以内 |
りんご | 赤星病 | 2000~4000倍 | 200~700L/10a | 収穫7日前まで | 3回以内 | 3回以内 |
りんご | うどんこ病 | 2000~4000倍 | 200~700L/10a | 収穫7日前まで | 3回以内 | 3回以内 |
りんご | モニリア病 | 2000~4000倍 | 200~700L/10a | 収穫7日前まで | 3回以内 | 3回以内 |
りんご | 斑点落葉病 | 2000~4000倍 | 200~700L/10a | 収穫7日前まで | 3回以内 | 3回以内 |
なし | 黒星病 | 2000~4000倍 | 200~700L/10a | 収穫7日前まで | 3回以内 | 3回以内 |
なし | 赤星病 | 4000倍 | 200~700L/10a | 収穫7日前まで | 3回以内 | 3回以内 |
なし | うどんこ病 | 4000倍 | 200~700L/10a | 収穫7日前まで | 3回以内 | 3回以内 |
ネクタリン | 灰星病 | 2000~4000倍 | 200~700L/10a | 収穫7日前まで | 3回以内 | 3回以内 |
もも | 灰星病 | 2000~4000倍 | 200~700L/10a | 収穫前日まで | 3回以内 | 3回以内 |
小粒核果類 | 灰星病 | 2000倍 | 200~700L/10a | 収穫前日まで | 3回以内 | 3回以内 |
おうとう | 灰星病 | 2000~4000倍 | 200~700L/10a | 収穫前日まで | 3回以内 | 3回以内 |
おうとう | 幼果菌核病 | 2000倍 | 200~700L/10a | 収穫前日まで | 3回以内 | 3回以内 |
いちご | 炭疽病 | 2000倍 | 100~300L/10a | 収穫前日まで | 3回以内 | 3回以内 |
いちご | うどんこ病 | 2000~4000倍 | 100~300L/10a | 収穫前日まで | 3回以内 | 3回以内 |
だいず | 紫斑病 | 1000~2000倍 | 100~300L/10a | 収穫14日前まで | 2回以内 | 2回以内 |
しょうが | 白星病 | 1000倍 | 100~300L/10a | 収穫7日前まで | 5回以内 | 5回以内 |
しょうが | 白星病 | 24倍 | 3.2L/10a | 収穫7日前まで | 5回以内 | 5回以内 |
しそ | さび病 | 5000倍 | 100~300L/10a | 収穫前日まで | 3回以内 | 3回以内 |
茶 | 炭疽病 | 2000~4000倍 | 200~400L/10a | 摘採7日前まで | 1回 | 1回 |
茶 | もち病 | 2000~4000倍 | 200~400L/10a | 摘採7日前まで | 1回 | 1回 |
さくら | 幼果菌核病 | 2000倍 | 200~700L/10a | 展葉始期~展葉期 | 3回以内 | 3回以内 |
5. 関連資材との相乗効果
具体的な資材/組み合わせ | 目的 | 使い方・タイミング |
ベルクート水和剤 | 耐性菌対策 | サンリット水和剤と交互に使う |
ダイン | 薬液の付着性アップ | サンリット水和剤を散布時に、必要に応じて加用 |
6. FAQ
Q1:発病してからでも効果はありますか?
A:炭疽病・うどんこ病ともに発病後の治療は難しい病害です。基本は予防散布。発生がみられた場合は感染源(罹病葉・罹病株)の除去と組み合わせた防除が重要です。
7. まとめ
サンリット水和剤は、イチゴ栽培で大きな課題となる炭疽病・うどんこ病に対応する殺菌剤として、育苗期から本圃前半の予防散布に組み込みやすい剤と考えられます。
同一系統剤の連用を避け、異なる作用機構の剤や物理的防除と組み合わせた体系防除を設計することで、安定した防除効果と耐性菌リスクの低減を両立できます。












