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ダインはどうやって使う? ─イチゴ・ナス・キュウリ・ピーマン・トマトなどの農薬を付着・展着しやすくする展着剤ダインを徹底解説!

  • 5月13日
  • 読了時間: 6分

「せっかく農薬を散布したのに、葉の表面で水玉になって流れ落ちてしまった」「ワックス層の強い葉に薬液が乗らない」──こうした展着不良は、薬効が出ない大きな原因のひとつです。


展着剤ダインは、農薬と一緒に混用することで薬液の表面張力を下げ、葉面への濡れ広がりと付着性を高める、長年使われてきた汎用展着剤です。イチゴ、ナス、キュウリ、ピーマン、トマトなど、葉や果実の表面構造により薬液が弾かれやすい作物でこそ、その効果が活きてきます。


注意:以下の内容は一般的な情報を含みます。使用前に必ずダインのラベル、メーカー公式情報、農薬登録情報をご確認ください。


こんな方におすすめ


  • イチゴ・ナス・キュウリ・ピーマン・トマトなどに散布した農薬の効きが不安定と感じている方

  • ダインの導入を検討しているが、効果や使い方を事前に確認したい方

  • 展着剤の種類と使い分け、混用時の注意点を知りたい方


1. 商品概要

分類

展着剤(一般展着剤/補助剤)

主な対象

各種農薬の展着性・付着性向上(殺虫剤・殺菌剤・除草剤と混用)

主な有効成分

界面活性剤(具体的な成分名・濃度は要確認 ─ ラベルでご確認ください)

製剤形態

液剤

2. 特長・メリット

2‑1. 薬液の表面張力を下げ、葉面で水玉にならず濡れ広がる

キュウリやトマトのように葉の表面にワックス層やトライコーム(毛茸)が多い作物では、ただの水溶液は弾かれやすい傾向にあります。ダインを混用することで薬液が薄く均一に広がり、有効成分が葉面と接触する面積が増えることが期待されます。

2‑2. 散布薬液の付着量・残効性の向上が期待される

葉面に密着しやすくなることで、降雨や葉の動きで流亡しにくくなるとされています。

2‑3. 汎用性が高く多くの農薬と混用できる

長年にわたり国内で使われてきた展着剤で、多くの殺虫剤・殺菌剤と組み合わせて使われている実績があります。ただし、混用相手によっては相性があるため、必ずラベルおよび混用事例を確認してください。

ポイント

展着剤は「効きが弱いときに足す万能薬」ではなく、本剤の性能を引き出すための補助剤です。 希釈倍率を守ることが、薬害回避と効果安定の両立につながります。


3. 導入例

作物 / 作型

導入目的

投入量/時期

結果 (イメージ)

施設キュウリ

殺菌剤散布時の葉裏までの濡れ性向上

本剤散布時に規定倍率で混用

散布ムラの低減が期待される(要確認)

施設イチゴ

殺虫剤散布時の付着性向上

本剤散布時に規定倍率で混用

薬液の流亡低減が期待される(要確認)

露地ナス・トマト

葉表面のワックス層に対する展着性向上

本剤散布時に規定倍率で混用

散布効率の改善が期待される(要確認)

4. 使い方・適切な散布/設置手順

  • 準備物:

    動力噴霧器または背負い噴霧器、計量カップ、対象農薬、ダイン、清浄な水


  • 希釈倍率:

    ダインは基本的に 10Lの散布液に1mL が目安です。 ねぎ・キャベツ・ブロッコリーなど薬液をはじきやすい作物では 10Lに2〜3mL、イチゴや花き類など薬害が心配な作物では 10Lに0.5〜1mL から使用してください。

使う作物・場面

ダインの量

覚え方

通常の野菜・果樹・花き

10Lに1mL

まずはこれが基本

水をはじきやすい作物

10Lに2〜3mL

ねぎ・キャベツ・ブロッコリー・稲など

薬害が心配な作物・若い苗

10Lに0.5mL

イチゴ・花き・高温時などは低めから

  • タイミング:

    本剤(殺虫剤・殺菌剤など)の散布と同時混用。原則として朝夕の涼しい時間帯に散布し、強日射・高温時の散布は避ける。


  • 手順ステップ:

    1. タンクに必要量の水を入れる

    2. 本剤(農薬)を規定倍率で投入し、よく撹拌する

    3. ダインをラベル指定の倍率で投入し、さらに撹拌

    4. 調合後はすみやかに散布する(作り置き不可)

    5. 葉表・葉裏に均一にかかるよう、丁寧に散布する


  • 注意点:

    • 混用相手の農薬ラベルに「展着剤の使用」に関する記載があるかを確認

    • 過剰添加は薬害・泡立ち・ノズル詰まりの原因

    • 幼苗期・開花期・収穫直前などデリケートな時期では事前に少面積で試験

    • ミツバチ・天敵昆虫への影響については混用相手の農薬側の情報を必ず確認

Tip:

水質の硬度が高い地域では薬液が分離しやすいことがあります。タンク調製後は長時間放置せず、すみやかに散布することが効果安定のコツです。


5. 関連資材との相乗効果

商品名

分類

ダインと組み合わせる目的

使用タイミング

ダインの目安

Zボルドー

銅水和剤・殺菌剤

葉面への濡れ広がりを良くし、薬液の付着ムラを減らす

病害予防のためにZボルドーを散布するとき

10Lに1mL程度

ダコニール1000

保護殺菌剤

葉の表面・葉裏に薬液を広げ、病気から守る被膜を作りやすくする

灰色かび病・うどんこ病などの予防散布時

10Lに1mL程度

アファーム乳剤

殺虫剤

葉裏や害虫の体表に薬液を付きやすくし、散布ムラを減らす

アザミウマ・ハモグリバエ・チョウ目害虫などの防除時

10Lに1mL程度

※混用の可否は、必ず各農薬のラベル・メーカー情報をご確認ください。特に銅剤や高温時の散布、幼苗・花き・イチゴなど薬害が心配な作物では、低濃度からの使用や小面積での確認をおすすめします。



6. FAQ

Q1:ダインはすべての農薬と混用できますか?

Aいいえ。混用相手の農薬ラベルに従ってください。一般展着剤は多くの剤と相性が良いとされますが、特殊な製剤や粘性の高い薬剤、生物農薬などでは推奨されない場合があります。事前に混用事例・メーカー情報を確認しましょう。

Q2:希釈倍率を濃くすれば効果が上がりますか?

Aいいえ。展着剤は過剰添加で薬害や泡立ちが発生する可能性があります。必ずラベル指定の倍率を守ってください。

Q3天敵昆虫やミツバチに影響はありますか?

Aダイン自体の天敵・ミツバチへの影響は混用する農薬本剤側のリスクに大きく依存します。天敵農薬や受粉昆虫を利用しているハウスでは、必ず本剤側の情報を確認の上、影響の少ない剤を選んでください。

7. まとめ


ダインは、農薬の展着性と付着性を高める汎用展着剤として、イチゴ・ナス・キュウリ・ピーマン・トマトなど多様な作物で活用されています。


農薬の効きが安定しない」「葉裏まで薬液が乗らない」と感じている方は、まずは普段使用している農薬ラベルと展着剤の使用可否を確認し、適正倍率での導入を検討してみてください。



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