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ジーファイン水和剤はどうやって使う? ─ トマト、きゅうり、なす、レタス、かんきつのうどんこ病、葉かび病、斑点細菌病を防除するジーファイン水和剤を徹底解説!

  • 5月27日
  • 読了時間: 7分

有機栽培や減農薬に取り組む産地で、化学合成殺菌剤の耐性菌に頭を悩ませていませんか。


ジーファイン水和剤は、食品添加物としても認められている炭酸水素ナトリウム(46.0%)と無水硫酸銅(30.0%/銅として12.0%)を組み合わせた多作用点(マルチサイト)型の殺菌剤です。作用点が複数あるため耐性菌がつきにくく、他剤の耐性菌にも有効で、トマト・きゅうり・なす・レタス・かんきつなどのうどんこ病・葉かび病・疫病・斑点細菌病・かいよう病に幅広く使えます。


有機JAS規格(有機農産物生産)でも使用可能な点が、IPM・特別栽培の現場で重宝される理由です。


こんな方におすすめ

  • トマト・きゅうり・なす・レタス・かんきつのうどんこ病・葉かび病・細菌病に悩んでいる方

  • 耐性菌対策として多作用点・有機JAS適合の殺菌剤を防除体系に組み込みたい方

  • ジーファイン水和剤の希釈倍数・適用作物・使用方法を整理して使いたい方


1. 商品概要


分類

殺菌剤(多作用点・予防的/有機JAS適合)。種類名:炭酸水素ナトリウム・銅水和剤

登録番号

農林水産省登録 第18534号(ジーファイン水和剤/協友アグリ)。同一処方に第19687号「サンケイジーファイン水和剤」、第18533号「JCジーファイン水和剤」あり

有効成分

炭酸水素ナトリウム 46.0% + 無水硫酸銅 30.0%(銅として12.0%)

作用機構コード

FRAC NC(炭酸水素ナトリウム:多作用点・非分類)+ FRAC M01(無水硫酸銅:無機銅・多作用点)

製剤形態

水和剤(類白色水和性粉末、水でうすめて散布)

主な対象病害

うどんこ病、葉かび病、すすかび病、疫病、軟腐病、斑点細菌病、かいよう病、白さび病、灰色かび病 など

主な使用場面

露地・施設の野菜/果樹。有機栽培・特別栽培・IPM体系の予防散布・輪番剤として

製造販売元

協友アグリ株式会社/サンケイ化学株式会社(「ジーファイン」は協友アグリ(株)の登録商標)

2. 特長・メリット

2‑1. 多作用点(マルチサイト)で耐性菌がつきにくい

炭酸水素ナトリウム(FRAC NC)と銅(FRAC M01)はいずれも菌の複数の部位に作用する多作用点型。単一部位に効く剤と違い耐性菌が発達しにくく、他剤で耐性化した菌にも有効です。ローテーションの"土台"に向きます。

2‑2. 殺菌スペクトラムが広く、糸状菌病害+細菌病に対応

うどんこ病・葉かび病・疫病といった糸状菌病害に加え、斑点細菌病・かいよう病・軟腐病などの細菌病にも適用があります。銅剤の特長を活かし1剤で複数病害をカバーできます。

2‑3. 有機JAS適合・収穫前日まで使える

食品添加物として認可されている成分からなり、有機農産物の生産に使用可能。多くの作物で収穫前日まで使えるため、収穫直前の防除や減農薬設計に組み込みやすいのが利点です(作物により異なるためラベル確認)。

ポイント

多作用点剤は耐性管理の柱になりますが、治療効果は限定的で「予防」が基本です。発病してからではなく、発病前〜初発での計画的散布と、他系統剤との組み合わせで効果を最大化してください。


3. 導入例

作物名/作型

投入目的

投入量・時期

期待される効果

施設トマト

葉かび病・すすかび病・疫病の予防

800倍、150〜500L/10a、収穫前日まで

葉の発病抑制。予防散布で密度を上げない

露地きゅうり

斑点細菌病・褐斑病・灰色かび病の予防

斑点細菌病750〜1500倍/褐斑病・灰色かび病1000倍、収穫前日まで

細菌病・糸状菌病害の同時抑制

かんきつ

かいよう病の予防(梅雨・台風前後)

750〜1500倍、200〜700L/10a、収穫前日まで

新梢・果実への細菌病感染の抑制

4. 使い方・適切な散布/設置手順

  1. 準備物:

    動力/背負い噴霧器、計量器具、保護具。水和剤のため少量の水でよく溶いてから規定量に希釈。


  2. 希釈倍率 or 設置個体数:

    作物・病害で異なり、750〜2000倍が中心。トマト葉かび病・すすかび病・疫病は800倍、なすうどんこ病は1000〜2000倍などが目安。必ずラベルの適用表を優先してください。


  3. タイミング:

    多作用点・予防型のため発病前〜初発の予防散布が基本。細菌病(かいよう病・斑点細菌病・軟腐病)は降雨・台風など感染好適条件の前の散布が効果的です。


  4. 手順ステップ:

    計量 → 少量の水で溶く → 規定倍率まで希釈・撹拌 → 葉表裏・新梢までムラなく散布 → 残液は使い切り、機材を洗浄。


  5. 注意点:

    銅を含むため銅薬害に弱い作物・幼苗・低温多湿時は薬害に注意。アルカリ性資材や一部薬剤との混用は避ける。なすはうどんこ病の希釈倍率が他作物と異なる等、作物ごとの差に注意。使用前に必ずラベル・FAMIC・メーカー公式を確認してください。

Tip

銅剤は付着・展開ムラが効果ムラに直結します。展着剤の要否・種類はメーカーの混用事例で確認し、葉裏・新梢・果実までていねいに散布しましょう。

作物別適用表(FAMIC農薬登録情報提供システム/登録第18534号 調査結果ベース)

作物名

適用病害名

希釈倍数

使用液量

使用時期

使用方法

野菜類(なすを除く)

うどんこ病

750〜1000倍

150〜500L/10a

収穫前日まで

散布

野菜類(なすを除く)

白さび病/軟腐病

1000倍

150〜500L/10a

収穫前日まで

散布

トマト・ミニトマト

疫病/葉かび病/すすかび病

800倍

150〜500L/10a

収穫前日まで

散布

きゅうり

斑点細菌病

750〜1500倍

150〜500L/10a

収穫前日まで

散布

きゅうり

灰色かび病/褐斑病

1000倍

150〜500L/10a

収穫前日まで

散布

なす

うどんこ病

1000〜2000倍

150〜500L/10a

収穫前日まで

散布

なす

黒枯病

1000倍

150〜500L/10a

収穫前日まで

散布

レタス・非結球レタス

腐敗病

1000倍

150〜500L/10a

収穫前日まで

散布

かんきつ

かいよう病

750〜1500倍

200〜700L/10a

収穫前日まで

散布

ばれいしょ/さといも

疫病

1000倍

150〜500L/10a

収穫前日まで

散布

ピーマン

斑点病

1000倍

150〜500L/10a

収穫前日まで

散布



5. 関連資材との相乗効果

商品名

ジーファイン水和剤との使い分け・組み合わせ目的

Zボルドー水和剤

べと病・疫病・細菌病の予防に使いやすい銅剤です。ジーファイン水和剤とあわせて、病気が出やすい時期の予防ローテーションに使えます。

ダコニール1000

幅広いカビ病の予防に使いやすい殺菌剤です。ジーファイン水和剤だけに頼らず、予防散布を回したいときの候補になります。

カリグリーン

うどんこ病・灰色かび病が出始めたときに使いやすい薬剤です。発病初期の補助防除として組み合わせやすいです。

スイッチ顆粒水和剤

灰色かび病・菌核病対策に使いやすい薬剤です。ジーファイン水和剤で予防しつつ、発病前〜出始めの切り替え候補になります。



6. FAQ

Q1:ジーファイン水和剤は有機栽培で使えますか?使用回数の制限は?

A食品添加物にも使われる成分からなり有機農産物の生産に使用可能とされています。多くの作物で収穫前日まで使えますが、使用回数・倍率は作物ごとに定められているためラベル必読です。

Q2:ミツバチ・マルハナバチや天敵への影響は?

A殺菌剤で殺虫成分は含みませんが、銅剤は天敵・訪花昆虫の利用時に散布タイミングへの配慮が必要な場合があります。放飼区での使用可否は天敵供給元・メーカーの最新情報で必ず確認してください。

Q3:他の薬剤や展着剤と混用できますか?

A銅剤のためアルカリ性資材や一部の薬剤との混用は避けるのが基本です。混用の可否はメーカーの混用事例表・ラベルで確認し、初めての組み合わせは少量で試してください。

Q4:効果が物足りないとき、どう組み立て直せばいいですか?

A本剤は予防型のため、治療力のあるスイッチ顆粒水和剤(FRAC12+9)やカリグリーン(NC)などを発病初期に組み合わせ、予防は本剤・Zボルドー・ダコニールなど多作用点剤で固めると安定します。

Q5:薬害が心配です。注意点は?

A銅を含むため低温多湿時・幼苗・銅感受性の高い作物では薬害(葉の褐点・落葉等)に注意。高温時の散布や濃度超過を避け、作物・品種ごとの注意事項をラベルで確認してください。

7. まとめ

ジーファイン水和剤は、炭酸水素ナトリウムと無水硫酸銅の多作用点(FRAC NC+M01)型・有機JAS適合の殺菌剤です。

トマト・きゅうり・なす・レタス・かんきつなどのうどんこ病・葉かび病・疫病・斑点細菌病・かいよう病に幅広く使え、耐性菌がつきにくい予防の土台として防除体系の中核を担えます。治療力のある別系統剤と組み合わせ、発病前からの計画散布で力を発揮します。




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