ベニカXネクストスプレーはどうやって使う? ─トマト・きゅうり・なす・キャベツ・レタス・リーフレタスのヨトウムシ、アブラムシ等を防除するベニカXネクストスプレーを徹底解説!
- 3 日前
- 読了時間: 8分

家庭菜園や小規模ハウスのトマト・なす・きゅうりで、アブラムシがびっしり、ハスモンヨトウやオオタバコガが葉や果実を食い荒らし、おまけにうどんこ病まで——「虫も病気も一度になんとかしたい」という悩みに応えるのがベニカXネクストスプレーです。
家庭園芸用スプレー剤として世界初の5成分配合で、薬剤抵抗性のついたアブラムシ・ハダニや、退治の難しい大型のチョウ目老齢幼虫にも効き、病気の予防と治療も1本でこなします。
希釈不要のそのまま使えるスプレータイプで、計量の手間なく使えるのも魅力。本記事では、適用作物・適用病害虫・使用回数・薬害や混用の注意点を、メーカー公式資料とFAMIC情報をもとに徹底的に整理します。
こんな方におすすめ
トマト・きゅうり・なす・キャベツ・レタスのアブラムシ・ヨトウムシ(ハスモンヨトウ)・オオタバコガに悩んでいる方
虫と病気を1本でまとめて防除したい家庭菜園・小規模栽培の方
薬剤抵抗性のついたアブラムシ・ハダニ、退治の難しい大型幼虫に困っている方
希釈の手間なく使える殺虫殺菌スプレーを探している方
1. 商品概要
分類 | 殺虫殺菌剤(家庭園芸用・そのまま使えるスプレー剤) |
登録番号 | 農林水産省登録 第24117号 |
種類名 | 還元澱粉糖化物・クロチアニジン・ピリダリル・ペルメトリン・マンデストロビン水和剤 |
有効成分 | 還元澱粉糖化物0.60%、クロチアニジン0.0080%、ピリダリル0.010%、ペルメトリン0.010%、マンデストロビン0.020% |
作用機構コード | 殺虫=還元澱粉糖化物(物理/IRAC外)+クロチアニジン(IRAC 4A)+ピリダリル(IRAC UN)+ペルメトリン(IRAC 3A)、殺菌=マンデストロビン(FRAC 11/QoI) |
製剤形態 | 類白色水和性懸濁液体(スプレー、原液そのまま散布) |
毒性区分 | 普通物相当 |
主な対象害虫・病害 | アブラムシ類、ハダニ類、ハスモンヨトウ、オオタバコガ、アオムシ、コナガ、コナジラミ類、うどんこ病、菌核病、黒星病 など |
主な使用場面 | 家庭菜園・庭の花・庭木・観葉植物。発生初期のスポット散布や予防散布に |
製造販売元 | KINCHO園芸株式会社(旧 住友化学園芸株式会社) |
容量 | 1000mL(トリガースプレー) |
2. 特長・メリット
2‑1. 世界初の5成分配合で「物理+化学」「殺虫+殺菌」を同時カバー
水あめ由来の還元澱粉糖化物(物理防除)が害虫や菌を包み込んで退治するため、化学合成剤に抵抗性のついたアブラムシ・ハダニ、耐性のついたうどんこ病菌にも効くのが最大の差別化点。さらに作用機構の異なる殺虫成分3種と殺菌成分1種を組み合わせ、虫と病気を1本で対応します。
2‑2. 速効性・残効性・大型幼虫への効果を両立
ペルメトリン(IRAC 3A)の速効ノックダウンで素早く退治し、クロチアニジン(IRAC 4A)の浸透移行性で約1ヵ月(アブラムシ)の残効。さらにピリダリルが、退治の難しいハスモンヨトウ・オオタバコガの中〜老齢幼虫にも効くのが強みです。
2‑3. 雨に強く、病気の予防+治療も
殺菌成分マンデストロビン(FRAC 11)は浸達性・浸透移行性があり、葉や茎から吸収されて雨が降っても流れにくく、うどんこ病などの予防と治療に働きます。一方ミツバチ及び蚕に影響があるため、訪花期や養蚕地域では注意して使用してください。
ポイント
同じ系統の単剤を続けて使うと抵抗性・耐性のリスクがあるため、作用機構の異なる剤とローテーションし、本剤の連用に頼り切らない設計が大切です。
3. 導入例
作物名/場面 | 投入目的 | 投入量・時期 | 期待される効果 |
家庭菜園のなす | モモアカアブラムシの発生初期防除 | 原液をそのまま散布、収穫前日まで、本剤3回以内 | 速やかな密度低下+約1ヵ月の再発生抑制 |
家庭菜園のトマト | オオタバコガの食害対策 | 原液散布(葉裏・果実周辺も)、収穫前日まで、本剤3回以内 | 中〜老齢幼虫を含めた退治 |
家庭菜園のきゅうり | うどんこ病の発病初期防除+アブラムシ同時対策 | 原液散布、発病初期、収穫前日まで | うどんこ病の予防・治療と害虫の同時防除 |
家庭のキャベツ | アオムシ・コナガ・ハスモンヨトウ+菌核病 | 原液散布、収穫7日前まで、本剤2回以内 | チョウ目害虫の退治と菌核病の抑制 |
4. 使い方・適切な散布/設置手順
準備物:
本剤(希釈不要のトリガースプレー)、農薬用マスク・手袋・長袖長ズボン。計量や噴霧器は不要です。
希釈倍率:
原液そのまま散布(薄めない)。ノズルは「ワイド(広範囲・病気予防)」「フォーカス(集中・ケムシ等)」を場面で切替。
タイミング:
害虫は発生初期、病気は発病初期〜予防が基本。アブラムシ・コナジラミは葉裏に潜むため葉裏もしっかり。
手順ステップ:
使用前に容器をよく振る→ストッパーを引き抜く→ノズルを場面に合わせる→葉表・葉裏・株全体にむらなく散布→使用後はマークを噴霧不可位置に戻す。
注意点:
収穫前日数・使用回数を厳守(トマト・なす・きゅうりは本剤3回以内、キャベツ・レタス・メロンは2回以内が目安。必ずラベルで確認)。ミツバチ・蚕に影響。花弁にかかると変色のおそれ。大理石・絹・本革等はしみの可能性。
作物別適用表(FAMIC農薬登録情報提供システム/メーカー資料ベース)
作物名 | 適用病害虫名 | 希釈倍数 | 使用時期 | 本剤の総使用回数(目安) |
トマト | アブラムシ類、コナジラミ類、オオタバコガ、うどんこ病 | 原液 | 収穫前日まで | 3回以内(ラベル確認) |
なす | アブラムシ類、ハダニ類、ハスモンヨトウ、オオタバコガ | 原液 | 収穫前日まで | 3回以内(ラベル確認) |
きゅうり | アブラムシ類、うどんこ病 | 原液 | 収穫前日まで | 3回以内(ラベル確認) |
メロン | アブラムシ類 | 原液 | 収穫前日まで | 2回以内(ラベル確認) |
キャベツ | アオムシ、コナガ、ハスモンヨトウ、オオタバコガ、菌核病 | 原液 | 収穫7日前まで | 2回以内(ラベル確認) |
レタス | アブラムシ類、ハスモンヨトウ | 原液 | 収穫14日前まで | 2回以内(ラベル確認) |
リーフレタス | アブラムシ類 | 原液 | 収穫14日前まで | 2回以内(ラベル確認) |
ばら | アブラムシ類、アザミウマ類、オオタバコガ、コガネムシ類成虫、チュウレンジハバチ、うどんこ病、黒星病 | 原液 | 発生初期 | —(花き類、ラベル確認) |
花き類・観葉植物(ばらを除く) | アブラムシ類、ケムシ類、うどんこ病 | 原液 | 発生初期 | —(ラベル確認) |
樹木類(つつじ類等) | ケムシ類、ツツジグンバイ、うどんこ病 | 原液 | 発生初期 | —(ラベル確認) |
Tip:
無風〜微風の早朝や夕方に、葉裏まで届くよう近づいて散布すると効果的。風が強い日はフォーカス噴射が流されにくく便利です。
5. 関連資材との相乗効果
ベニカXネクストスプレーは便利な混合剤ですが、同系統の連用は抵抗性・耐性のリスクがあります。家庭園芸でも作用機構の異なる実在の登録資材とローテーションするのが安心です(使用前にラベル・対象作物への登録を確認)。
商品名 | こんな時に使いやすい | ベニカXネクストスプレーとの使い分け |
ベニカベジフルスプレー | 野菜のアブラムシ・コナジラミなどの害虫対策に使いやすいスプレーです。 | ベニカXネクストスプレーと似た系統の成分を含むため、続けて使いすぎないようにします。 |
STゼンターリ顆粒水和剤 | アオムシ・コナガ・ヨトウムシ類など、葉を食べるイモムシ対策に使えます。 | ベニカXネクストとは効き方が違うため、イモムシ対策のローテーションに使いやすいです。 |
カリグリーン | うどんこ病・灰色かび病が出始めたときに使いやすい殺菌剤です。 | ベニカXネクストだけで病気対策を続けず、病気が出始めたときの切り替え候補になります。 |
ベニカマイルドスプレー | アブラムシ・ハダニ・うどんこ病に使える、比較的やさしいタイプのスプレーです。 | 発生初期に使いやすく、収穫が近い野菜にも使いやすい選択肢です。 |
STダコニール1000 | カビによる病気を予防したいときに使いやすい殺菌剤です。 | 病気が広がる前に、予防用のローテーション剤として使えます。 |
6. FAQ
Q1:ベニカXネクストスプレーはトマトのアブラムシに何回まで使えますか?
A:トマト・なす・きゅうりは本剤の総使用回数3回以内(収穫前日まで)、キャベツ・レタス・メロンは2回以内が目安です。作物・有効成分ごとに細かな制限があるため、必ずラベルの作物別欄を確認してください。
Q2:ベニカXネクストスプレーはミツバチやマルハナバチ、天敵カブリダニと併用できますか?
A:ミツバチ及び蚕に影響があります。クロチアニジン(ネオニコチノイド)やペルメトリン(ピレスロイド)を含むため、訪花期や養蜂・養蚕地域、天敵放飼区での使用は控えるのが無難です。天敵を使う体系では、影響の小さいBT剤や物理防除剤を優先してください。
Q3:ベニカXネクストスプレーは薄めて使えますか?他剤と混ぜられますか?
A:本剤は原液そのまま使うスプレー剤で、薄めたり他剤と混ぜたりする使い方は想定されていません。希釈タイプが必要な場合は別製品を選び、混用は各製品のラベルに従ってください。使用前に容器をよく振ること。
Q4:効きが悪い・抵抗性が心配です。どうローテーションすればよいですか?
A:本剤は4A・3A・FRAC 11等を含むため、BT剤(STゼンターリ)、物理防除のベニカマイルドスプレー、無機殺菌のカリグリーンなど作用機構の異なる剤を交互に使ってください。同系統の連用は避けます。
Q5:効果が出にくいときに見直すべきポイントは?
A:(1)発生初期・発病初期に散布できているか、(2)葉裏までしっかりかけているか、(3)使用前に容器を振っているか、(4)大型化した幼虫や多発状態になっていないか、(5)同系統の連用で抵抗性・耐性が出ていないか——を確認してください。
7. まとめ
ベニカXネクストスプレーは家庭園芸用で世界初の5成分配合の殺虫殺菌スプレーで、物理防除+化学防除、殺虫+殺菌を1本でこなし、抵抗性害虫・大型幼虫・うどんこ病まで幅広くカバーします。
トマト・なす・きゅうりのアブラムシやヨトウムシは発生初期に葉裏まで原液散布し、使用回数・収穫前日数を厳守。便利な混合剤だからこそ、BT剤や物理防除剤とローテーションし、ミツバチ・蚕への影響に配慮してご活用ください。












