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ベニカベジフルスプレーはどうやって使う? ─トマト・きゅうり・なす・キャベツ・かんきつに付くアブラムシ・コナジラミ・アザミウマを防除するベニカベジフルスプレーを徹底解説!

  • 5月26日
  • 読了時間: 7分

「野菜や果樹のアブラムシ・アザミウマを、希釈の手間なくサッと退治したい」——そんな家庭菜園ユーザーに定番なのが、そのまま使えるスプレータイプの殺虫剤ベニカベジフルスプレーです。


有効成分は浸透移行性のあるクロチアニジン。葉の中や葉裏に隠れた害虫にも効き、速効性とアブラムシで約1ヵ月という持続性を両立しているのが特長です。


野菜から果樹まで適用作物がとても広く、希釈いらずの原液スプレーなので「1本あると安心」な使い勝手のよさが人気です。


こんな方におすすめ

  • トマト・きゅうり・なす・キャベツ・かんきつのアブラムシ、コナジラミ、アザミウマに悩んでいる方

  • 希釈や噴霧器の準備をせず、そのまま使えるスプレーを探している方

  • 野菜にも果樹にも幅広く使える1本を備えておきたい方

1. 商品概要

分類

殺虫剤(種類名:クロチアニジン液剤)/家庭園芸向け・そのまま使えるスプレー剤

登録番号

農林水産省登録 第23121号

有効成分

クロチアニジン 0.008%

作用機構コード

IRAC 4A(ネオニコチノイド系)

製剤形態

液剤(原液・そのまま散布するスプレータイプ)

主な対象害虫

アブラムシ類、コナジラミ類、アザミウマ類(ミナミキイロアザミウマ・ネギアザミウマ)、アオムシ、コナガ、カメムシ類 など

主な使用場面

家庭菜園の野菜・果樹。発生初期にスポット散布、または予防的に散布

製造販売元

KINCHO園芸株式会社(2025年7月1日に住友化学園芸株式会社から社名変更)

2. 特長・メリット

2‑1. クロチアニジン(IRAC 4A)の浸透移行性で葉裏の害虫にも効く

ネオニコチノイド系クロチアニジンは植物体内に浸透し、葉の中や葉裏に隠れた害虫まで退治します。アブラムシ・コナジラミ・アザミウマなど、葉裏に潜みやすい吸汁性害虫に向いています。

2‑2. 速効性+約1ヵ月の持続性

発生した害虫への速効性と、アブラムシで約1ヵ月の予防効果を両立。こまめに何度も散布しなくても効果が続くのが、原液スプレーの利点です。

2‑3. 野菜から果樹まで適用が広く、収穫前日数が短い作物も多い

トマト・きゅうり・なす・キャベツなどの野菜、うめ・かき・かんきつ・もも・ぶどうなどの果樹まで適用作物が非常に広いのが強み。きゅうり・なす・トマト・かんきつ・りんごなどは収穫前日まで使える点も家庭菜園で使いやすいポイントです。

ポイント

本剤はIRAC 4Aの単一系統。同じアブラムシに4A剤ばかり連用すると抵抗性が発達しやすいので、物理的に作用するタイプ(脂肪酸・でん粉など)や別系統剤とローテーションするのが基本です。



3. 導入例

作物 / 作型

導入目的

投入量/時期

結果

きゅうり・なす・トマト(家庭菜園)

アブラムシ類・コナジラミ類の発生初期防除

原液をそのまま散布、収穫前日まで(3回以内)

葉裏の吸汁害虫を速効退治、約1ヵ月の予防

ピーマン・にがうり(露地)

ミナミキイロアザミウマの密度抑制

原液散布、収穫前日まで(ピーマン2回以内)

アザミウマによる果実・葉の被害低減

かんきつ・うめ・もも(家庭果樹)

アブラムシ類の防除

原液散布、かんきつは収穫前日まで・ももは収穫7日前まで(各3回以内)

新梢のアブラムシ被害を抑える

4. 使い方・適切な散布/設置手順

  1. 準備物:

    本剤(原液スプレー)、手袋、必要に応じて保護メガネ・マスク。希釈や噴霧器は不要です。


  2. 希釈倍率 or 設置個体数:

    本剤は原液(希釈せずそのまま)使用します。


  3. タイミング:

    害虫の発生初期が基本。アブラムシ・アザミウマ・コナジラミは葉裏に潜むため、葉裏までしっかりかけることが効果のカギです。


  4. 手順ステップ:

    ①よく振る→②葉の表裏・新梢に均一に散布(濡れる程度)→③散布後は風で飛ばないよう静置。使用後はノズルを清潔に保つ。


  5. 注意点:

    作物ごとに本剤の使用回数(例:トマト・きゅうり・なす3回以内、ピーマン2回以内)とクロチアニジンの総使用回数収穫前日数が決まっています。ネオニコチノイド系はミツバチ・訪花昆虫への影響に配慮し、開花中の散布や受粉昆虫放飼中の使用は避けてください。


作物別適用表(FAMIC農薬登録情報提供システム調査結果ベース)

作物名

適用害虫名

希釈倍数

使用時期

使用方法

本剤の使用回数

トマト・ミニトマト

アブラムシ類

原液

収穫前日まで

散布

3回以内

きゅうり

アブラムシ類/コナジラミ類/ウリハムシ

原液

収穫前日まで

散布

3回以内

なす

アブラムシ類/ハモグリバエ類

原液

収穫前日まで

散布

3回以内

ピーマン

ミナミキイロアザミウマ

原液

収穫前日まで

散布

2回以内

にがうり

ミナミキイロアザミウマ

原液

収穫前日まで

散布

3回以内

キャベツ

アオムシ/コナガ

原液

収穫3日前まで

散布

2回以内

だいこん

アブラムシ類

原液

収穫7日前まで

散布

2回以内

ねぎ

ネギアザミウマ

原液

収穫3日前まで

散布

4回以内

かんきつ

アブラムシ類/ミカンハモグリガ

原液

収穫前日まで

散布

3回以内

もも

アブラムシ類/コガネムシ類

原液

収穫7日前まで

散布

3回以内

かき

カキノヘタムシガ

原液

収穫7日前まで

散布

3回以内

ぶどう

コナカイガラムシ類

原液

収穫前日まで

散布

3回以内


Tip

アブラムシ・コナジラミは増え始めが勝負。「見つけたら早めに、葉裏中心に」散布すると少ない回数で抑えられます。高温時の散布は薬害リスクがあるため避けましょう。


5. 関連資材との相乗効果

商品名

ベニカベジフルスプレーとの使い分け・組み合わせ目的

アーリーセーフ

アブラムシ・コナジラミ・ハダニ・うどんこ病に使いやすい資材です。ベニカベジフルスプレーとは効き方が違うため、抵抗性対策として交互に使う候補になります。

ベニカS乳剤

ベニカベジフルスプレーとは別系統の殺虫剤です。アブラムシやアオムシ・ケムシ類などを、別の薬剤でローテーションしたいときに使えます。

STゼンターリ顆粒水和剤

アオムシ・コナガなどのイモムシ類に使いやすいBT剤です。天敵への影響を抑えながら、イモムシ対策をしたいときの候補になります。

ダイン

薬液を葉に広がりやすくする展着剤です。ベニカベジフルスプレーのようなそのまま使うスプレーには基本的に不要で、希釈して使う薬剤に混用する資材です。


6. FAQ

Q1:ベニカベジフルスプレーはきゅうりのアブラムシに何回まで使えますか?

Aきゅうりは本剤3回以内、収穫前日まで使用できます。ただしクロチアニジンを含む農薬の総使用回数(4回以内、育苗期の株元処理・定植時の土壌混和は合計1回以内など)は別枠です。同成分の粒剤(ベニカXガード等)と併用する場合は合算に注意。必ず最新ラベルで確認を。

Q2:ミツバチやマルハナバチへの影響はありますか?

Aクロチアニジンはネオニコチノイド系で訪花昆虫への影響に注意が必要です。トマト等でマルハナバチを導入している場合や、開花期の果樹では、訪花昆虫が活動する時間帯の散布を避け、放飼中の使用は控えてください。

Q3:他の薬剤や展着剤と混ぜて使えますか?

A本剤は原液スプレーなので、希釈・混用を前提とした製剤ではありません。展着剤を加える必要もありません。別の薬剤と組み合わせたい場合は、混ぜずにそれぞれ単独でラベル通り使うのが安全です。

Q4:抵抗性が心配です。どうローテーションすればいいですか?

A本剤はIRAC 4A。アーリーセーフやベニカマイルドスプレー(物理的作用)ベニカS乳剤(IRAC 3A)など作用機構の異なる剤と交互に使ってください。同じネオニコ系(4A)同士の切り替えでは抵抗性対策になりません。

Q5:効果が出にくいときに見直すべきポイントは?

A①葉裏までかかっているか(吸汁害虫は葉裏に多い)、②発生初期を逃して多発していないか、③高温時に散布して薬害が出ていないか、④すでに抵抗性が発達していないか——を確認しましょう。多発時は早めに別系統剤へ切り替えます。

7. まとめ


ベニカベジフルスプレーは、浸透移行性のクロチアニジン(IRAC 4A)を有効成分とする、希釈いらずの原液スプレー殺虫剤です。

葉裏の害虫にも効き、アブラムシで約1ヵ月の持続性を持ち、野菜から果樹まで適用作物が非常に広いのが魅力。


発生初期に葉裏中心に散布すること、使用回数・収穫前日数・訪花昆虫への影響を守ること、そして物理的作用剤や別系統剤とローテーションすることがIPMのポイントです。


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