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まくぴかはどうやって使う?─イチゴやナス、ピーマン、キュウリ、トマトなどの農薬に混用して使う展着剤まくぴかの使い方を徹底解説!

  • 2 日前
  • 読了時間: 7分

「殺菌剤や殺虫剤をきちんと散布しているのに、なぜか葉の表面で薬液がはじかれて効きが甘い」「キャベツやネギ、ナスのように葉がツルツル・テカテカして薬液が玉のように転がり落ちてしまう」──こうした悩みは、薬剤そのものの力ではなく「濡れ性(薬液の広がりやすさ)」が原因であることが少なくありません。


そこで頼りになるのが、日本初のシリコーン系展着剤「まくぴか」(石原バイオサイエンス、農林水産省登録第21216号)です。有効成分はポリオキシエチレンメチルポリシロキサン93.0%で、薬液の表面張力を強力に下げ、濡れにくい作物の葉面にも薬剤を均一に広げます。


本記事では、イチゴ・ナス・ピーマン・キュウリ・トマトをはじめとする野菜類や果樹類で農薬に混ぜて使う展着剤としての「まくぴか」の特長・希釈の目安・使い方・関連資材まで、公開情報をもとに徹底解説します。


こんな方におすすめ

  • イチゴ・ナス・キュウリ・トマト・ピーマンなどの薬液がはじきやすい作物で防除効果を安定させたい方

  • まくぴかの導入を検討しているが、希釈倍数や混用の可否を事前に確認したい方

水和剤やフロアブルの白い汚れ(薬斑)を軽減したい方、少量散布で効率を上げたい方


1. 商品概要

分類

展着剤(機能性展着剤/シリコーン系・界面活性剤型)

登録番号

農林水産省登録 第21216号

有効成分

ポリオキシエチレンメチルポリシロキサン 93.0%

作用機構コード

該当なし(濡れ性・湿展性を高める物理的補助剤

製剤形態

無色澄明粘稠液体(液剤)

主な対象(用途)

殺菌剤・殺虫剤・一部除草剤に混用し、散布薬液の濡れ性(湿展性)を改善

主な使用場面

野菜類・果樹類・麦類・いも類・豆類・てんさい・茶・芝など、薬液がはじきやすい作物への散布。露地・施設の両方

人畜毒性/危険物

普通物/危険物第4類第3石油類(火気注意)

製造販売元

石原バイオサイエンス株式会社

2. 特長・メリット

2‑1. 日本初のシリコーン系展着剤で「濡れ性」を強力に改善

まくぴかは疎水基が「トリメチルシロキサン」であるシリコーン系展着剤で、薬液の表面張力を下げる働きが非常に強いのが特長です。一般的な界面活性剤系展着剤よりも濡れ性(湿展性)を大幅に改善し、キャベツやネギ、イチゴのように葉面が濡れにくい作物でも薬液を玉にせず均一に広げます。

2‑2. 均一付着・汚れ軽減・乾きの速さ・散布水量の節約

薬液が均一に付着するため安定した防除効果が得られ、水和剤や高濃度フロアブルで目立ちやすい「白い汚れ(薬斑)」を軽減します。薬剤を速やかに拡げるため散布後の乾きが早く、余分な水滴や液だまりが減り、少量散布でも安定した効果を発揮します。

2‑3. 浸透性は中程度、安全性が高くIPMにも組み込みやすい

JA全農の展着剤分類資料でも、まくぴかは湿展性に優れ、浸透性は中程度、分散性も良く、汚れ軽減性が非常に高いと整理されています。人畜毒性は普通物で、生物農薬(天敵・微生物農薬)に添加が推奨される展着剤としても挙げられており、IPM(総合的病害虫管理)体系に組み込みやすい資材です。

ポイント

展着剤は「効果を底上げする補助剤」であり、混用する農薬の希釈倍数・使用回数・収穫前日数のルールはあくまで主剤(殺菌剤・殺虫剤)のラベルが優先です。まくぴかを足したからといって主剤の散布間隔や回数を減らしてよいわけではありません。


3. 導入例

作物名/作型

投入目的

投入量・タイミング

期待される効果

施設栽培イチゴ(うどんこ病防除)

葉裏まで薬液を行き渡らせ、はじきを抑える

殺菌剤の散布液10Lあたり1〜3.3mL(3000〜10000倍)を添加

葉表・葉裏への均一付着で薬剤の付着ムラを低減

露地ナス・ピーマン(害虫防除)

テカリのある葉面での薬液保持

殺虫剤の散布液10Lあたり1〜3.3mLを添加し十分撹拌

玉状にはじかれず広がり、少量散布でも安定

果樹類(りんご・かんきつ等)

果実・葉での濡れ性改善と汚れ低減

散布液10Lあたり1〜2mL(5000〜10000倍)

薬斑の軽減と均一付着

4. 使い方・適切な散布/設置手順

  1. 準備物:

    噴霧器(動力/背負い)、計量器(mL単位で計れるシリンジ・計量カップ)、主剤(殺菌剤・殺虫剤など)、保護メガネ。原液は眼に刺激性があるため薬液調製時は必ず保護メガネを着用します。


  2. 希釈倍率 or 設置個体数:

    作物区分により3000〜10000倍(散布液10Lあたり1〜3.3mL)が目安です。果樹類は1〜2mL/10L(5000〜10000倍)、野菜類・いも類・豆類(種実)・てんさい・茶・芝・麦類は1〜3.3mL/10L(3000〜10000倍)が登録内容です。


  3. 添加の順番:

    泡立ちを避けるため、散布タンクに水を満たしてから本剤を添加します。所定量を直接散布液に加え、十分かき混ぜてから散布してください。


  4. 調整のコツ:

    使用量に合わせて薬液を調製し、その都度使いきること。作り置きはしません。


  5. 注意点:

    極端な酸性・アルカリ性の散布液では使用しないこと。水産動植物(魚類)に影響を及ぼすため養魚田では使用しないこと。危険物第4類第3石油類のため火気に注意し、直射日光を避け低温で密栓保管します。混用する主剤の使用条件・注意事項を必ず守ってください。


作物別適用表(石原バイオサイエンス公式・登録内容ベース)

適用農薬名

作物名

使用量(希釈倍数)

使用方法

殺菌剤・殺虫剤

麦類

1〜3.3mL/散布液10L(10000〜3000倍)

添加

果樹類

1〜2mL/散布液10L(10000〜5000倍)

添加

野菜類・いも類・豆類(種実)・てんさい・茶・芝

1〜3.3mL/散布液10L(10000〜3000倍)

添加

エテホン液剤

小麦

登録内容に準ずる

添加

フルアジホップP乳剤/フェンメディファム乳剤/メタミトロン水和剤/レナシル・PAC水和剤

てんさい

登録内容に準ずる

添加

非選択性茎葉処理型除草剤

適用農薬の登録内容の作物

登録内容に準ずる

添加

MCPP液剤/アシュラム液剤/トリクロピル液剤/フラザスルフロン水和剤/ペンディメタリン水和剤等の除草剤

登録内容に準ずる

添加


Tip

濡れ性が強いぶん、入れすぎると薬液が流れ落ちて逆効果になることがあります。規定倍率を守り、まずは下限〜中間量から試すのが安全です。高温時の散布や、薬害の出やすい作物・品種では主剤側の注意も併せて確認しましょう。


5. 使い分けの目安

目的

選び方の目安

薬液を葉に広げたい

まくぴか、ダインなど

薬液を雨で流れにくくしたい

アビオン-Eなど


6. FAQ

Q1:まくぴかの希釈倍数はどのくらいですか?作物で違いますか?

A登録内容では3000〜10000倍(散布液10Lあたり1〜3.3mL)が目安です。果樹類は1〜2mL/10L(5000〜10000倍)、野菜類・いも類・豆類(種実)・てんさい・茶・芝・麦類は1〜3.3mL/10L(3000〜10000倍)です。詳細は最新ラベルでご確認ください

Q2:まくぴかは天敵(生物農薬)やミツバチと一緒に使えますか?

Aまくぴかは生物農薬への添加が推奨される展着剤として紹介されています。ただしミツバチ・マルハナバチや天敵カブリダニへの影響は、混用する主剤(殺虫剤等)側の毒性・影響期間に依存します。天敵・受粉昆虫を導入している施設では、主剤のラベルの「ミツバチ・天敵への影響」記載を必ず確認してください。

Q3:まくぴかは銅剤やアルカリ性の薬剤と混用できますか?

A公式の注意事項に「極端な酸性・アルカリ性の散布液では使用しない」と明記されています。ボルドー液など強アルカリ性資材との混用は避け、混用の可否は主剤メーカーの混用事例表で確認するのが安全です。

Q4:入れる量は多いほど効きますか?

Aいいえ。まくぴかは濡れ性が強いため、入れすぎると薬液が流れ落ちて逆効果になることがあります。規定倍率を守り、まずは下限〜中間量から試してください。

Q5:効果が出にくい・薬液がはじくときに見直すポイントは?

A添加の順番(水を満たしてから添加)、十分な撹拌、規定倍率、散布水量、葉裏への当て方、散布時の気象条件(高温・乾燥時は乾きが早すぎないか)を見直しましょう。泡立ちが多いとムラの原因になります。

7. まとめ


まくぴかは日本初のシリコーン系展着剤で、薬液の濡れ性(湿展性)を強力に改善し、イチゴ・ナス・キュウリ・トマト・ピーマンなど濡れにくい作物でも薬剤を均一に付着させます。

汚れ軽減・乾きの速さ・散布水量の節約といったメリットがあり、混用相手の主剤の効きを底上げします。


一方で主剤の希釈倍数・使用回数・収穫前日数は主剤ラベルが優先であること、極端な酸性・アルカリ性散布液では使わないこと、養魚田では使用しないことに注意してください。




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